2014年7月28日月曜日

2014 マイケル・シェリーは何処にいる?

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2014 コモンウエルスゲーム:マラソン優勝 ゴールシーン



 マイケル・シェリー(Michael Shelley)は10kmにもハーフにも、もちろんフルにもいなかった。
 マイケルはどこへいったのか?
 と思っていたら、オットット、2014 コモンウエルスゲームに出ていた。
 そして、アフリカ勢を振りきって優勝である。
 ロンドンオリンピックは16位であったが、ついにビッグイベントの頂点に立った。
 オーストラリアのトップランナーになった。
 
 Wikipediaから。

コモンウェルスゲームズ (Commonwealth Games) は、イギリス連邦に属する国や地域が参加して4年ごとに開催される総合競技大会である。
オリンピック競技のほか、英連邦諸国で比較的盛んなローンボウルズ、7人制ラグビー、ネットボールなども行われる。
主催はコモンウェルスゲームズ連盟。

参加の国と地域
開催国は紫(数字は開催年)。赤は参加国、緑は現在は参加していない、かつての参加国。

英連邦に所属する53の国と地域から71チームが参加、イングランド、ウェールズ、オーストラリア、カナダ、スコットランド、ニュージーランドの6つの国と地域は第1回から出場を続けている。

イギリスはカントリーすなわち、イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの4チームに分かれている。
英連邦歌とイングランドの国歌は同じ「女王陛下万歳」であるため、コモンウェルスゲームズにおいてイングランドは「ルール・ブリタニア」を使用する。

ガーンジー島、ジャージー島、マン島などの王室保護領を含め、多くのイギリスの海外領土からも出場がある。
オーストラリア領のノーフォーク島、ニュージーランドと自由連合関係にあるクック諸島やニウエも個別のチームとして出場している。


 マイケルは30歳である。
 マラソンランナーとしてはピークにきている。
 だが、まだ「サブテンランナー」にはなっていない。
 これからどんなスケジュールを立ててくるだろうか。
 彼は地元人、すなわちゴールドコースターである。
 ゴールドコーストマラソンでは2008年にハーフで優勝している。
 もともとは中距離ランナーで、10kmでは5回の優勝を残している。
 コモンウェルスゲームの次の大会は「2018年 ゴールドコースト」である。
 それまで走っているだろうか。

2014 コモンウエルスゲーム:マラソン優勝 マイケル・シェリー


 抱き合っていた帽子をかぶっていた人はステーブ・モネゲテイ。
 スキンヘッドのテレビのコメンテーターは瀬古時代の名ランナーであったド・キャステラ。
 この2人はオーストラリアのマラソン史に燦然と輝く巨匠である。


【Gold Coast Airport Marathon:ゴールドコースト・マラソン】



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2014年7月7日月曜日

2014 ゴールドコースト・マラソン 地元メデイア

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<< ゴールドコーストブリテンから >>









 【タイム表】


■ マラソン
【女子】
1位:加藤麻美(パナソニック)
2位:新宅里香(しまむらグループ)
5位:吉富博子
7位:田中千洋
8位:上野映子


【男子】
3位:川内優輝(埼玉県庁)
6位:高田千春
9位:川崎健太
10位:黒崎拓克



■ ハーフマラソン


■ 10kmラン

■ 4kmジュニヤダッシュ

●カトリーナ・ロビンソン Katrina Robinson
 昨年は「13分55秒」で、今年は「13分47秒」。
 たった「8秒」しか短縮できていない。
 一人レースではやはりタイムが伸びないのであろうか。

■ 2kmジュニヤダッシュ



★.参加者数 約 24,000人
 GCマラソン:    4,900人
 ハーフマラソン:  8,500人
 10kmラン:ウオーク・ジュニヤダッシュ
          :   10,300人
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  計       約 24,000人  

簡単に言うと、マラソン5千人、ハーフマラソン8千5百人、合わせて1万3千人のマラソン大会になる。



<< 動画 >>

【女子】
★.女子4位 YEBRGUAL MELESE ARAGE


★.女子5位 吉富博子


★.女子7位 田中千洋


★.女子8位 上野映子
 ガイドブックに記載なし。


【男子】
★.男子4位 STEPHEN KIPKEMEI TUM


★.男子5位  SAMUEL WOLDEAMANUEL
 ガイドブックに記載なし。

★.男子6位、日本人2位に入った高田千春




★.男子9位 川崎健太
 ガイドブックに記載なし。

★.男子10位 黒崎拓克



★.男子13位 須河宏紀
 ガイドブックに記載なし。


★.男子15位 藤原新



 昨年、赤羽が20年ぶりに2時間30分を切った。
 今年、リモが宿願の2時間10分の壁を突破した。
 長年にわたった2つの硬い殻が割れた。
 これからは、タイムとの戦いといったレース展開に発展していくだろう。
 近年世界では暖かいレースが普通になってきた。
 10度くらいが一番走りやすいというが、それでは観客は震えてしまう。
 20度弱ぐらいは観客には欲しいところ。
 選手は苦しいが、GCマラソンはそんな要求に見合っている。
 タイム優先か、イベント優先か、といった判断になる。
 この大会も新しい方向性を打ち出すという宿題に直面することになると思われる。
 リモの2万ドルのボーナスはそのきっかけになるだろう。


<< 日本メデイアから >>

2014/07/06 18:18   【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201407/CN2014070601001548.html

マラソン川内3位、藤原は15位 ゴールドコースト

 今秋の仁川アジア大会男子マラソン代表の川内優輝(埼玉県庁)が6日、オーストラリアのゴールドコーストで行われたゴールドコースト・マラソンに出場し、2時間11分27秒で3位となった。
 ロンドン五輪代表の藤原新(ミキハウス)は2時間25分11秒で15位だった。

 2大会連続優勝を逃した川内は途中で転倒したことを悔やみ
 「一瞬全てが終わったと思ったが、ネバーギブアップと言い聞かせて走りました。
 転ばなければもう少しいいタイムが残せた」
とコメントした。

 女子は加藤麻美(パナソニック)が2時間28分51秒で制した。(共同)




【Gold Coast Airport Marathon:ゴールドコースト・マラソン】


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2014年7月6日日曜日

2014 ゴールドコースト・マラソン & ハーフマラソン

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●2014 ゴールドコーストエアポート・マラソン スタート
 オーストラリア国歌のあと「ドン」。
 トップから最終ランナーが走り終わるまで8分強かかる。


●スタート時トップ集団


●川内・藤原・イグレストン・リモ


●イグレストン(2位)とリモ(優勝)のスタート風景


 これまでハーフマラソンには興味をもたなかった。
 マラソンのスタートを見送った後、その時間あたりにハーフのトップランナーがゴールする。
 ためにカメラを構えてその姿を撮るチャンスがなかったからである。
 スタートを見たあとはオーストラリアフェアーのフードコートに入り、朝食を食べることにになっていた。
 スタート地点が帰りの31km地点になるので、約100分ほどの休憩時間になる。
 今回はこの時間をハーフがらみに使うことにした。

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 GC ハーフマラソン
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 ゴール脇の観覧席は前の方で人が立ってしまうので後ろはそれに連れて総立ちになる。
 これではなんの観覧席か分からない。
 取り付け道路は三重四重の人垣でまるでコースは見えない。
 よって、こんな応援風景も出てくる。


●ゴールへの沿道は人の群れ
 うしろの「21」はハーフの「21km」を示す。
 ゴールまであと100mである。


●イベントの大きさに対し、みすぼらしいほど貧弱なゴール環境

ゴールドコーストマラソンの最大の欠点はゴール地点の貧弱さ
にある。
 とても国際レースのゴール設備とは思えない。
 JALゴールドコーストマラソンのときは、広い駐車場がそのままゴールに使われた。
 だがいまそこは野外ステージ前の芝生広場になっている。
 寝っ転がって表彰式を見るには最適だが。 
 今は巨大に新装なったプール裏のささやかに残された何ともいえないチマチマした狭苦しい駐車場
 水泳はここでは華麗な競技。
 オリンピックのメダル獲得数も大きく、国民のほとんどが水泳ファン。
 一方、マラソンはダサイ競技の最典型。
 その差が明瞭に現れるプール脇の設定になっている。

 この場所はとてもビッグイベントのゴールを設営する処ではない。
 2万人を超える参加のあるイベントに成長した言うなら、
 もはやここは限界を超えている
だろう。
 ゲームの最も盛り上がりある処が日陰の花ともいうような暗い駐車場とはまるでいただけない。
2018年のコモンウエルス・ゲームを念頭に置くなら何とか考えないといけないだろう。
 「開催するイベント」から「見せるイベント」への発想意識の変更
が必要になる。
 それが開催者にできるかどうかである。
 キラキラ輝く看板のウラ側が貧相な施設のやりくりではサマにならない。
 この場所でのゴールは今年で終わりにしたほうがいい。
 トップランナーを迎えるには
 あまりにもお粗末にしてみずぼらし過ぎる

●上の図の中央下方の「28」の番号の場所が1999年代のJALゴールドコーストマラソンのゴール。
 マラソン用とハーフマラソン用の2レーンが設えられてある。
 上方のオリンピックプールの左横が2002年から2000年代にかけてのゴール
 同じくオリンピックプールの右横の駐車場が2010年代でのゴール。
 現在はオリンピックプール施設の拡張にともなってこの駐車場は半分ほどになっている。
 ゴールドコーストマラソンのゴールは歴史を重ねるうちに、どんどんやせ細っている。
 つまり、イベントが大きくなるにつれて、反比例するがごとくゴールは小さくなっているわけである。

●上の写真は1990年代のマラソンゴール風景。
 この右隣に同じ幅のハーフマラソン・ゴールがある。
 つまり、この写真の2倍の幅の広さが1990年代のゴール規模ということになる。
 このことは上の地図でも容易に理解できることでしょう。


●2014 GCマラソン ハーフマラソン ゴール風景

なにしろすごい人出。
 驚きモモの木キウイの木である。
 人人、そして人、である。
 寝っ転がって表彰式を見る芝生広場が立ち人で埋まっている。
 『フルは見るもの、ハーフは走るもの』
という言葉がある。
 フルを走るにはとてもとても。
 だが、ハーフならちょうどいい。
 3カ月も訓練すれば、タイムは別にして十分に走りきれる。
 日曜日に2時間の練習で苦しいのは最初の1カ月だけ。
 フクラハギがビンビンになる。
 それを過ぎればあとは走るのが楽しくなる。

 はるかに時間が過ぎたころ中国系の背の高い美人のオネエさんとすれ違った。
 裸足で右手にシューズをもっていた。 
 私を見て声を出して笑った。
 中国人は屈託がない。
 つられて私も笑ってしまった。
 こういう場面は見ないようにするのが日本人のエチケットなのだが。
 おそらく10キロ走りを数回やっただけで、
 「できる、できる」
と思って参加したのだろう。
 少なくとも足の裏、そしてフクラハギが出来ていないとシューズを脱ぎたくなり、歩くのも大儀になる。
 歩くと1キロ15分。
 ゆっくり走ってもその半分の7分30秒では十分にいける。
 とすると、21キロは約2時間半の距離になる。
 どうしても経験が浅いと走るという苦しみから早く逃れたいという意識が強く、はじめに突っ込んでしまう。
 それが、あとで大きなダメージとなって体がギシギシになり走れなくなる。
 中国のオネエさんもその口ではないだろうか。


●2014 GCマラソン 女子ハーフマラソン表彰式


●2014 GCマラソン 男子ハーフマラソン表彰式


●2014 GCマラソン ハーフマラソン ラストランナー

 ここは
 「42キロを走る? クレイジーだ!」
という世界。
 「勝手にやったら!」
と相手にされずに終わる。
 もし、家族の中で
 「21キロを走る」
となると、これはもう大変。
 「みんなで応援に行こう!!!」
となる。
 なにしろイベントの少ない街である。
 ハーフマラソンは格好の家族のイベントなのである。
 21kmというのは走れなさそうで走れる微妙な距離ということでもある。


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 ゴールドコースト エアーポート マラソン
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 マラソンに戻る。
 スタートの次は31km地点。

<<< 31km付近 >>>

●2014 GCマラソン 男子31km付近 5位高田、7位川内
 トップとの差からいって、川内には入賞の可能性はないと思える。


●2014 GCマラソン 女子31kmポイント1位(加藤麻美)
 女子にはまったく期待していなかったのだが、1位で来たのが日本選手で少々びっくり。
 誰だろうこの娘は?

 ちなみにその後ろのスキンヘッドはモネゲテイの弟子で往年のランナー、リー・トループ。
 2006年にこの大会で優勝している。
 少々寄り道すると、彼のベスト記録は琵琶湖マラソンである。
 このときモネゲテイが彼のペースメーカーを務め、30kmまできっちりキロ6分で走った。
 琵琶湖はNHKが放送するためペースメーカーは使わない。
 そこでモネゲテイがトループのために買ってでたわけである。
 助けられたのが日本の選手。
 なにしろ世界の名ランナーがラビットをしてくれるなんて考えられないことである。


●2014 GCマラソン 女子31km 2位グループ 新宅、アドハナ、アラジェ
 続いて2位グループに日本選手。
 やはり、誰?



<<< 取り付け道路へ、ゴール前250m >>>


●2014 GCマラソン 男子トップ
 圧倒的強さでぶっちぎってしまった「Limo」。
 後続ランナーがいない。
 2時間10分は楽に切ることになる。
 ゴールは観客が多く写真が撮れないので、いつもここでランナーを待っている。
 ここから250mでゴールになる。
 ここは直線道路が見渡せ、コンパクトデジカメでも最近は500mmのズームがついているので楽に選手を捉えることができる。
 ただ、そこまでやると手の揺れが激しくなってくる。
 一眼レフではないのでこれはしかたがない。
 この場所の一番の欠点はオフィシャルが邪魔すること。
 以前にテレビクルーが前に陣取ってしまい、何とか横にずれて撮ったことがある。
 今年は「ロードマネジャー」というオッサンである。
 つまりコース保安員。
 ひとの前をウロウロしてカメラの前を横切る。
 上の動画では、取り付け道路へ曲がって部分が欠けている。
 このオッサンが前に立ってしまったのである。
 「ゲタアウト!」
と叫びたいが、気弱なのでそれができない。


●2014 GCマラソン 男子2位3位
 31kmで7位の川内が3位まで上げてきた。
 200m40秒以内だと前をいくランナーの背中が見える。
 それ以上離れると目標がなくなり気力が薄れるという。
 31kmの地点で川内は2位のイグレストンに「1分30秒」ほどの差をつけられている。
 1分半といえば500mになる。
 ゴール地点では35秒ほどになっている。
 背中の見える距離である。
 よくここまで上げてきたものだと思う。
2位が落ちてきて、もしかしたらというところまできた、というところだろうか。
 「ねばり」に関しては川内は本当に一流である。


●2014 GCマラソン 女子トップ(加藤麻美)
 横のオフィシャルカーの電光掲示板をみると27分台。
 しばらくして、歓声と同時に日本語でゴールを知らせるアナウンスがあった。
 そのとき、タイムは28分台である。
 昨年、赤羽が20年ぶりに2時間半を切ったと思ったら、翌年もまたである。
 きっかけがつくと一気にいく。


●2014 GCマラソン 女子2位(新宅里香)
 間違いなく日本人ランナー。
 ワンツーフィニッシュが確定した。


●公式映像より

<<< 表彰式 >>>


●2014 GCマラソン 女子表彰式
[1位   ASAMI KATO       02:28:51]

[2位   RIKA SHINTAKU      02:30:37]

[3位   TSEHAY DESALEGN ADHANA  02:31:41]





 加藤はまだ23歳だという。
 この記録は自己ベストだという。
 この暖かさでこの記録だとこれからが楽しみな若いランナーである。
 新宅も自己ベストだという。


●2014 GCマラソン 男子表彰式
[1位   SILAH KIPKEMBOI LIMO  02:09:14]
 個人名ゼッケンをつけているので特別選手であると思うが、ガイドブックには記載がない。
 ハーフの記録(1:03.20)しかない。
 32歳でこれが初マラソンだという。
 資料不足で詳しいことはわからない。
 いわゆるダークホースということになる。
 初マラソンで3万5千ドル(約330万円)を稼いだことになる。
[2位   JEFFREY EGGLESTON   02:10:52]

[3位   YUKI KAWAUCHI       02:11:27]










上の表彰式にプライズマネーが出てくる。
 加藤は優勝賞金「15,000ドル」である。
 ちなみに新宅は2位で「7,000ドル」である。
 賞金は次のようになっている。


これによって、Limoには「35,000ドル」が贈られる。
 「1位でかつ2時間9分18秒」を切ったランナーには「20,000ドル」のボーナスがつく。
 これに優勝賞金15,000ドルを加算すると「35,000ドル」になるわけである。
 ちなみに川内は3位賞金で「4,000ドル」になる。

 昨年はみのりの多いGCマラソンであったが、ことしもなかなかのものである。
 女子はワンツーフィニッシュ。
 加藤は昨年の赤羽に続き2時間30分を切るタイムである。
 2010年以降、この5年間で女子は4回優勝している。
 このところは今年で3連覇になる。


川内は2時間10分を切れなかったが、粘って粘って表彰台に登ったのは見事だった。


<<パフォーマンス>>

★.メイド・ランナー





★.ストリートミュージック




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